
2)アッパーチャンバーのカバーと爆発圧力の関係の確認
試験時の爆発圧力は、テストスタンドのアッパーチャンバートップカバー構造と密接な関係に有る為、トップカバーの取付け方法を変えて3水準の試験を実施した。
トップカバーに何も付けない状態では、爆発圧力が小さく測定が難しい為、トップカバーをチーフでアッパーチャンバーに軽く固定する場合と、トップカバーの先端に490gのウェイトにを取付けた状態の試験を実施した。その結果、ウェイト使用時が爆発圧力が大きく測定が容易であることが削り、以後この条件で試験を実施する事とした。
試験の結果を表2に、試験時の爆発圧力波形を図4〜6に示す。
表2. アッパーチャンバートップカバーの条件確認試験

3)爆発を起こしやすいガス濃度の確認
最大の爆発圧力を発生するガス濃度について確認試験を実施した。
上記1)2)項の試験の結果を踏まえて、テストスタンドのアッパーチャンバートップカバーには490gのウェイトを取付け、テストスタンドのガスパージ時間は60秒と設定し、以下試験を進めた。爆発を起こしやすいガス濃度の確認については、最初ガス濃度を変えて爆発圧力を測定し、最高圧力に近い圧力で着火し易い条件を探した結果、ガス濃度4.6%程度が適当な条件と判断した。試験は同時に、供試品のバックファイヤー試験を兼ねて実施し、表3の結果を得た。
LPGガス濃度と爆発圧力の関係(試験結果)を図3に示す。
4)既存船外機用フレームアレスターのバックファイヤー試験上記のガス濃度確認試験に引き続き、供試晶を使用したフレームアレスターのバックファイヤー試験の実施。試験結果を表3に、試験の様子を写真3、4に示す。(試験時の爆発圧力波形は図4参照)又、本試験では、既存のフレームアレスターの引火を確認した。引火時の様子を写真5、6に、爆発圧力波形は図7に示す。
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